FXトレード実践研究ブログ

来週からドル高円安になるか?北朝鮮リスク減少、ドル円スワップ金利上昇、武田薬品工業の巨額買収(=巨額の円売り)

日本時間で昨日の朝、テレビを見ていたら「北朝鮮がICBMの中止と核実験場の廃棄をする」という報道が流れてきました。

日経新聞にもすぐに記事がアップされました。

北朝鮮、核実験とICBM発射を中止 非核化に踏み込まず:日本経済新聞

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は20日に開いた朝鮮労働党の中央委員会総会で、21日から核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を中止すると表明した。核実験場の廃棄も発表した。

金正恩氏は総会で「並進路線が偉大な勝利で締めくくられた」と宣言。最高指導者に就いて以来、注力してきた核開発を終え「核保有国」としての立場を主張したとみられる。「核武器の兵器化が検証された状況で、いかなる核実験や中長距離、ICBMの試射も必要なくなった。北部核実験場もその使命を終えた」と強調した。

ただし、金正恩(キム・ジョンウン)は非核化については言及していません。

1年前のドル円の値動き

思い起こせば、去年の今頃は北朝鮮から日本にミサイルが飛んでくるとしきりに報道されていた時期で、私の友人の中には海外に旅行を兼ねて逃げていた人もいるくらい緊迫した状況だった記憶があります。

当時のドル円は以下のチャートの赤丸を付けたあたりです。北朝鮮ミサイル問題でリスクオフとなり1ドル108円まで下落しました。

チャートは私が使っているOanda Japan(オアンダジャパン)のMT4です。

しかし、ミサイルは発射されず、欧州の政治リスクも和らいだ影響でリスクオンとなり、その後、ドル円はGW明けには114円まで上昇しました。

現在のドル円は107.6円ほどですが、来週からドル円相場が上昇するかもしれないという淡い期待を抱いています。

というのも、私は1ドル113円付近でドル円をBUYしており、大幅な含み損を抱えている状態だからです。。

現在、BUY3エントリー(0.9ロット)で合計51万円ほどの含み損を抱えています。

1ドル104円まで下落した時には75万円を超える含み損を抱えていたので、だいぶ減ったのですが、それでも50万円を超える含み損はストレス以外の何物でもありません。。早く解消されたいです。。

ドル円のスワップ金利が上昇

ただ、悪いニュースばかりでなく、ここのところドル円のスワップ金利が上昇しており、毎日335円前後のスワップ金利が入ってきています。スワップ金利は相場が動いていない土日も入ってきます。

「335円 x 30日 = 10,050円」となるので、1ヶ月で約1万円が何もしないでも入ってきている状態です。私の残高もここ1ヶ月で1万円ほど増えています。

スワップ金利が上昇している理由は日本と米国の長期金利差の拡大です。

ここのところ「米国の10年国債利回り」は上昇しており、現在2.95%で3%に近づく水準になってきています。

一方、「日本の10年国債利回り」は0.06%と依然として低空飛行を続けています。

日米金利差が拡大すると、基本的にスワップ金利も上昇します。

そして、マネーは金利が高い通貨(=お金がお金を産む通貨)に流れる傾向があります。

ドル円をBUYすれば、高いスワップ金利が得られるということは、スキャルやデイトレ以外の中〜長期のマネーは「米ドル買い」に動いた方が得という力学が働くのではないでしょうか?

こんなところにも、ドル高円安期待を感じてますが、どうなることでしょうか?

武田薬品工業の巨額買収による円売り期待

マーケットでは、武田薬品工業の巨額買収による円売り(=円安)の期待もあるようです。

円安じわり 「タケダ効果」に期待:日本経済新聞

武田薬品工業はアイルランドの製薬大手シャイアーへの買収提案を発表した。規模は巨額で、総額427億ポンド(約6兆5千億円)に上る。現金と武田の新株を組み合わせたM&A(合併・買収)により全株式の取得を目指しているという。2016年のソフトバンクグループによる英半導体設計アーム・ホールディングスの買収(約3兆3千億円)を上回り、海外企業へのM&Aとして過去最大になる可能性がある。

巨額買収の行方はまだ混沌としている。実際に買収に伴う資金調達の動きが出ているのか真相は不明だ。ただ、「仮に実現すれば、ものすごい円売りインパクトになる可能性がある」(野村証券外国為替部の小林昌志エグゼクティブ・ディレクター)という。

買収に直接必要な通貨となるのはポンドだ。ポンド相場はここ数日、利上げ観測後退によるポンド安と、買収期待によるポンドの思惑買いが交錯し、粗い値動きになっているという。対ポンドで円が大きく下落すれば、対ドルの円相場にも下押しの圧力がかかりやすい。

この報道後、武田薬品工業によるアイルランド企業の買収額は6兆5000億円から6兆7000億円に引き上げるという報道も出ています。

日本企業が海外企業を買収するには、日本円を売って、外貨を買う必要があります。今回の場合は日本円を売ってポンドを買います。

今回の買収額は過去最高の巨額買収なので、それに伴い巨額の日本円売りが出るということです。

ドル円とポンド円はそこそこ似たような動きをすることも多いので、この期待からドル円が買われているのだと思います。

ただ、現状では武田薬品工業による買収提案であり、まだ決定はしてません。

この買収が頓挫したら、逆に、ドル安円高になってしまうかもしれません。

いずれにせよ、来週からドル円の動きに注目です。

個人的にはキャップアップからスタートするような気がしますが、窓開けしてからの動きがどうなるのか注視したいと思っています。

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