新型コロナが世界で猛威を奮っています。
感染者数も死亡者数も想像を超える速度で増えています。
2月の段階で、新型コロナがこれほど猛威を振るうと想像できていた人はほとんどいないと思います。
私も当初は「SARSの時のようにいずれ収束するだろう、気温や湿度が上がれば収束するだろう」などと思っていましたが、今は「いったい、いつ収束するのだろう?」という認識に変わってきています。
また、昨日、下記のYouTube動画を見て、さらに新型コロナに対する警戒感が強まりました。
⚠️ほんまに聞いてほしい⚠️マジでコロナを舐めたらアカン(2020/03/31)
この動画は3月31日(火)にニューヨークからアップロードされていますが、今の東京はニューヨークの3週間前のようだと語っています。
3週間前のニューヨークは、花見に出歩く人がちらほらいる今の東京のように、新型コロナに関してまだ楽観視されていた段階だったそうです。
しかし、その後のニューヨークは一気にロックダウン(都市封鎖)状態へと傾きました。
まず、3月7日にニューヨークで「非常事態宣言」が発令されました。
新型コロナ ニューヨーク州で非常事態宣言:日本経済新聞(2020/3/8)
米ニューヨーク州のクオモ知事は7日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてニューヨーク市を含む州全域に非常事態宣言を出した。同州の新型コロナ感染者は7日午後6時(米東部時間)時点で前日より45人増え、89人となった。非常事態宣言により衛生用品や人員を確保しやすくする。
そして、3月17日に「外出禁止令」の発動が出るかどうかの状況となりました。
NY市、外出禁止令発動も 48時間以内に判断と市長表明 :日本経済新聞(2020/3/18)
ニューヨーク市のデブラシオ市長は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、市民の外出を禁じる命令を出すかどうかを48時間以内に判断すると表明した。
その後、ニューヨークでは「外出禁止令」は出さないということになりました。「外出禁止令」を出すことによる社会的混乱の方が大きいと判断されたようです。
米 ニューヨーク市 住民の外出禁止命令は見送り | NHKニュース(2020年3月20日)
アメリカ最大の都市、ニューヨーク市のデブラシオ市長は、新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、住民に外出を禁止する命令を出すかどうか検討した結果、見送ることにしたと明らかにしました。
クオモ知事は、これまで、外出禁止令について、「実施すれば食料や交通機関などのサービスが停止してしまう」と述べ、社会的な影響が大きいとして、否定的な見方を示しており、州知事の承認が得られなかったものと見られます。
一方、ニューヨークと同様にアメリカで人口が多いカリフォルニア州は「外出禁止令」を3月19日に出しました。
米加州、全土に外出禁止令:日本経済新聞(2020/3/21)
米カリフォルニア州のニューサム知事は19日(日本時間20日)、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、同州全土を対象に原則として外出を禁止する命令を出した。19日夕から食品の買い物や通院など必要不可欠な場合を除いて屋内での退避を義務付ける。同州は人口4千万人と全米で最も多く、米経済に与える影響は大きくなりそうだ。
外出禁止令を出したカリフォルニア州と見送ったニューヨーク州で、今後どんな違いが出てくるのかウォッチしておく価値がありそうです。
ちなみに、本日(2020年4月4日)時点のアメリアの州ごとの感染者数や死亡者数は以下のようになっています。
現状ではニューヨーク州が圧倒的にひどい状態です。桁が1つ違います。
そのせいか、ニューヨーク州は外出禁止令を見送りましたが、3月28日にアップロードされた以下のYouTube動画を見る限り、街を出歩く人がほとんどいない状態です。
【悲壮】東京もこうなるーー。「ロックダウン」されたニューヨークのリアル(2020/03/28)
ほぼロックダウン(都市封鎖)状態といっていいのではないでしょうか。
東京とニューヨークは都市としての特徴が似ている部分が多いので、東京も数週間後にはニューヨークのようになるのではないか?という声が増えています。
そうならないためにも、いまの行動が大切になってきます。
日本でも大都市圏では外出自粛要請が出ており、だいぶ深刻に考える人も増えてきているので、なるべく家から出ない「Stay Home」が当たり前のようになってきています。
企業もテレワークを実施するところが増えており、私の友人の中でも自宅で仕事する人が増えています。
外食はしずらい状況ですし、遊びに行くこともはばかられる雰囲気なので、こんな時は家でゆっくりと映画でも見ながら過ごすのもいいかもしれません。
そこで、今回はウイルス感染をテーマにした映画を紹介したいと思います。
新型コロナでウイルス感染に恐怖や興味を持った人が見るべき映画
以下の映画は私も実際に観てみました。
コンテイジョン (字幕版)まず、一番衝撃だったのがこの映画です。
ちまたでは「コロナが流行してる今の状況を予言した映画」と言われている2011年に撮影された約10年前の映画です。
新型コロナ前に見ていたら、「映画の中のお話」で終わっていましたが、いま見ると「まさに予言、リアル」という感じです。
監督は「エリン・ブロコビッチ」「トラフィック」「オーシャンズ11」などを撮影したスティーブン・ソダーバーグ。
ネタバレになると思うので詳細は省きますが、この映画では飛沫(くしゃみ・せき)感染よりも接触感染にフォーカスしています。
また、ブロガー(インフルエンサー)がこの混乱を利用して適当なことを宣伝したりして、それに影響を受けた一般市民が街でパニック騒動を起こしたりと、ウイルスの恐怖だけでなく極限状態に追い込まれた人間が情報に振り回される恐怖も描かれています。
私はこの映画を見てから、手洗いをする回数と時間が増えました。
最終的なウイルス感染の原因は映画の最後の最後に描かれています。
吹替版
1980年に撮影された2時間36分の大作映画です。
監督は深作欣二、主演の一人に若き日の草刈正雄がいるのですが、出演者のほとんどは外国人なので字幕映画です。
まずびっくりしたのが、30年前の1980年にこれほどスケールが大きい日本映画があったことに驚きです。
兵器としてのウイルスが世界中に蔓延してしまい、人類の大半が死んでしまうというストーリーです。
1980年に公開された映画なら、企画や撮影がされたのは1970年代半ば〜後半でしょうから、当時は米ソ冷戦のさなかです。
西側諸国と東側諸国が対立した時代であり、米ソのどちらかが核ボタンを押せば、報復の連鎖で世界が滅びてしまうと言われていた時代です。
当時は兵器としてのウイルスが核兵器と同じくらい脅威だったのでしょう。
また、この映画に出てくる「MM88」というウイルスは、寒さに弱い特徴があります。
気温0度以下なら発症しないけど、気温が上がるほどの猛威を振るうので、気温がマイナスの南極が人類の唯一の住める場所として描かれています。
SARSにしろ新型コロナにしろ、気温と湿度が上がるほど感染力が弱まると見られているので、ウイルスが環境に受ける影響にも色々とあるようです。
FLU 運命の36時間(字幕版)こちらは韓国映画で、飛沫(くしゃみ・せき)感染にフォーカスして描かれています。
映画としてのエンターテイメント要素が強いので、感動するような内容になっています。
この映画を見ると、国家と国民の利益は違うことが分かります。
感染列島日本映画です。この映画は病院内にフォーカスして描かれています。
新型コロナもそうですが、病院での院内感染が非常に多いです。
クラスターが起こり1人の患者から複数の患者へ、さらに医師や看護師も感染してしまい、医療崩壊してしまいます。
医療崩壊しなくても、そこで働いている看護師たちのメンタルは徐々にやられていきます。
ニュースでは病院内部のことはあまり報道されないので、この映画を見ることでどんな感じになっているのか触れることができます。
死者が大量に出ているヨーロッパやニューヨークの病院はこの映画のような感じなのかもしれません。
ウイルス感染に関する映画は以上です。私のオススメ順に紹介させて頂きました。
ウイルスやスペイン風邪に関する書籍
本に関しては私はまだ読んでいませんが、今後、時間ができた時に読んでみたい本を掲載します。
ペスト (新潮文庫)1947年に出版、1957年にノーベル文学賞を受賞したカミュ(1913-1960)の代表作です。
非常に古い本ですが、新型コロナが世界中で蔓延して以来、改めて世界中で読まれているそうです。
確かに、この古典を読む最適の時は今ですね。
史上最悪のインフルエンザ-忘れられたパンデミック 新装版 付「パンデミック・インフルエンザ研究の進歩と新たな憂い」カミュは、中世ヨーロッパで人口の3割以上が死亡したペストを、不条理が人間を襲う代表例と考え、自らが生まれ育った北アフリカのフランス領を舞台にしたこの小説を書いた。
物語は、フランスの植民地であるアルジェリアのオラン市をペストが襲い、苦境の中、団結する民衆たちを描き、無慈悲な運命と人間との関係性が問題提起される。医者、市民、よそ者、逃亡者と、登場人物たちはさまざまだが、全員が民衆を襲うペストの脅威に、助けあいながら立ち向かう。
今から約100年前、1918年〜1920年に世界で起こったパンデミック「スペイン風邪」に関する書籍です。
世界の人口の3分の1から半数近くが感染し、死者は5000万~8000万人、最大で1億人という説もあるそうです。
当時は第一次世界大戦(1914年〜1918年)末期で、米国の兵士がヨーロッパに渡る時の軍隊が「ウイルスの運び屋」となってしまい、世界的なパンデミックに。
米軍の戦死者約10万人のうち、半数近くがインフルエンザによる病死だったそうです。
米軍にとって、第一次世界大戦は敵国との戦いであり、ウイルスとの戦いでもあったようです。
日本を襲ったスペイン・インフルエンザ―人類とウイルスの第一次世界戦争「スペイン風邪」に関する日本で唯一の書籍のようです。
当時の日本は第一次世界大戦(1914年〜1918年)とその後の関東大震災(1923年)の影響が大きく、「スペイン風邪」は記憶の片隅に追いやられてしまったので、「スペイン風邪」に関する本や論文がほとんどないです。
参考:100年前の"スペイン"インフルエンザから学ぶ:日本経済新聞(2020/4/14)
当サイトでは新型コロナの感染状況などと、それがマーケットに及ぼした状況を定期的にウォッチしています。
歴史は繰り返すので、新型コロナが収束したとしても、また似たようなウイルスは発生するでしょう。
今のマーケットを日々ウォッチしておくことで、次回またパニック相場が来ても、落ち着いて乗り越える知識を身につけておきたいところです。
また、新型コロナでバイトや仕事が減ってしまい、収入減になってしまった人も多いと思われます。
FXなら今後どんなに新型コロナが長引いても関係なく自宅でできるので、この機会にFXデビューするのもありだと思います。
私も本業で携わっていたプロジェクトがいくつか止まってしまったので、3月からいつもよりも積極的にトレードし、本業の収入減をFXの利益で補填しています。2020年は株よりもFXに優位性があると感じています。
今後、夏が近づき、気温と湿度が上がって新型コロナが少し収束する展開になると思いますが、気温と湿度が下がる秋以降にまた盛り返してくるシナリオも考えられます。
新型コロナは長期戦になる可能性が高いですし、長期戦になっても大丈夫なように今から準備しておく必要があります。
自宅でできる景気に左右されない収入源として、FX取引は選択肢の1つになると思います。
仮に、東京がロックダウン(都市封鎖)されても、通貨のやり取りは世界でいつもどおり行われます。
世界を相手にできるビジネスで言葉のハンデがないのはFXくらいだと思います。