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【書評】史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール

史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力

2009年3月に出版された「史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール」を読みました。

先日読んだ「バフェットの教訓」に続くバフェット本2冊目です。

【書評】史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵

2025年12月16日

著者は「バフェットの教訓」と同じメアリー・バフェットとデビッド・クラークですが、本書では財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)を読む上で知っておくべきことが具体的に書かれています。

古い本ですが、ファンダメンタルズ分析について他の本にはない視点をたくさん学べました。

バフェットの師匠であるグレアムは株を長期保有する気がなく、2年で株価が上がらなければ手放してしまったそうです。

しかし、バフェットは競合他社に対する長期的競合優位性を持つ企業には、とてつもない富を創出する経済性が潜んでいて、そのような企業の株を長く保有することで大きな利益が株主に転がり込んでくるという師匠が見逃していたことに気づきました。

ビジネスの長期的競争優位性を見定める上で、財務諸表をどのような視点で見ていくのかのヒントがたくさん書かれています。

バフェット流 利殖術の最も大事な点

あなたは会計を理解するだけでなく、会計の行間に潜む機微を理解する必要がある。会計はビジネスの共通言語だ。言語として完全とは言いがたいものの、会計を学ぶ努力をしないかぎり、そして財務諸表を読んで理解する努力をしないかぎり、自分で株の銘柄を選択することなど夢のまた夢である。

ウォーレン・バフェット

バフェット流 損益計算書の読み方

あなたは数えきれないほどの企業の年次報告書と財務諸表を読まなければならない

プレイボーイを読む連中もいるが、私は年次報告書を読む

ウォーレン・バフェット

売上高
売上原価
売上総利益(粗利益)
販売費&一般管理費
研究開発費
減価償却費
営業利益
支払利息
資産売却益/資産売却損(特別利益/特別損失)
その他
税引前利益
納税充当金
当期純利益

バフェット流 貸借対照表の読み方

人生はとかく最も弱い部分が侵食される。これは、ほとんどのビジネスとほとんどの人間にあてはまり、今のところまだ誰も深く考察していない面白い発見だ。自分の経験から言うと、人間の大きな弱点はふたつある。それは酒とレバレッジだ。わたしは多くの人びとが酒と借金によるレバレッジで失敗するのを目のあたりにしてきた

ウォーレン・バフェット

資産の部
流動資産
・現金および短期投資
・棚卸資産合計
・売掛金、純額
・前払費用
・その他流動資産、総額
固定資産
・土地および生産設備
・のれん代、純額
・無形資産、純額
・長期投資
・その他長期性資産
負債の部
流動負債
・買掛金
・未払費用
・短期借入金
・長期借入金満期分
・その他流動負債
固定負債
・長期借入金
・未払法人税
・少数株主持分
・その他負債
純資産の部
・優先株
・普通株
・資本剰余金
・内部留保(利益剰余金)
・自己株式、普通株

バフェット流 キャッシュフロー計算書の読み方

成長に大量の資本を必要とする企業と、成長に資本を必要としない企業とでは、天と地ほどの差がある

ウォーレン・バフェット

営業活動によるキャッシュフロー
 純利益
 減価償却費
 なし崩し償却費(のれん代や特許のような無形資産)
投資活動によるキャッシュフロー
 資本的支出
 その他投資キャッシュフロー
財務活動によるキャッシュフロー
 支払済み現金配当
 株式の発行&償還、純額
 社債の発行&償還、純額

永続的競争優位性を持つ企業の評価法

私は10年から15年先の姿が予測可能だと思えるビジネスを探し求めている。たとえば、リグリーのチューインガム。インターネットがいかに進歩しようと、人々のガムの噛み方が変わるとは考えにくい

ウォーレン・バフェット

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