2020年7月は久しぶりの大幅な円高ドル安が進みました。
この下落に素直に順張りでついていけばいいものの、私はなぜか逆張りのBUYをしてしまいました。。
その後、自分の逆張りトレードのミスを素直に認め、損切りしてSELLで付いていけばいいものの、なぜかナンピン買いしてしまいました。。
その結果、一番多い時で7万円を超える含み損を抱えてしまいました・・・。
ドル円1時間足です。
ドル円の下落は7/24(金)から始まりました。
米中がお互いの領事館を閉めて、マーケットがリスクオフに傾いたことが原因かと思われます。
私が逆張りのBUYをしたのがこの7/24(金)です。
しかし、ドル円は毎日のように下落していきました・・・
私は要所要所でナンピンしました。
その結果・・・
1週間後の7/31(金)の日本市場が開いた時間帯に6万円を超える含み損となってしまいました。
ただ、証拠金維持率が4000%以上あるので、強制ロスカットの心配は全くありません。
といっても、6万円という金額はすごく気になりますが。。
その後、ドル円はさらに1ドル104.18円まで下落し、多い時で7万円台の含み損となってしました。
今は米国がゼロ金利になってしまっているので、BUYでもSELLでもマイナススワップなのも辛いところです。
MT5のスマホアプリでエントリーをタップすると、今のスワップポイントを確認できます。
2020年7月はドル円0.1ロットのBUYで1日18円のマイナススワップが付きました。
FRBが新型コロナ対策でゼロ金利にする前はドル円のBUYではプラスのスワップポイントが付いていました。
しかし、今はBUYもSELLもマイナススワップが付きます。
プラススワップが付かないというところも、FX投資家にとって米ドルを買う動機を弱める原因となっている可能性もあります。といっても、SELLだとBUYの倍くらいのマイナススワップが付きますが。
その後、7/31(金)の欧州市場と米国市場でショートカバー(ドルの買い戻し)の展開となり、ドル円は一気に上昇していきました。
そして、前回の最安値のところで引いた水平線のところで上昇が止まりました。
この水平線はちょうど直近高安で引いたフィボナッチ61.8のところです。
明日の月曜日から8月に入るので、流れが変わる可能性もあります。
東京市場ではフィボナッチの50%くらいまで下落し、欧州市場からまた上昇し、フィボナッチ76.4まで戻してくれたらとBUYで含み損を抱えている私はついつい思ってしまいます・・・。
2020年7月のFX月間収支
7月は逆張りBUYで含み損を抱える前までは、それなりにエントリーしました。
その結果、19,700円のプラスで終えることができました。
- 月初残高:273,437円
- 月末残高:293,137円(+19,700円)
- 293,137 ÷ 273,437 = +1.07204584…
- 前月比:+7.20%
でも現在、以下のように3エントリーで含み損を抱え、合計11,304円の含み損となっています。
8月も積極的にエントリーしたいと思っていますが、含み損を抱えていると心理的になかなか新規のエントリーをしようと思えません。
明日の仲値でドル円が上昇したら、下の2エントリーを同時にエグジットして合計でプラスに終わるシナリオを考えています。
上の2エントリーは明日の欧州市場から米国市場の動きを見て、対応を決めたいと思っています。
以前ならドル円のBUYはプラスのスワップが付いていたので、利息収入的な感じでずーとホールドしながら上昇するのを待つということができたのですが、今はマイナススワップなので、できるだけ早くエグジットしたいところです。
もしかしたら、明日中に損切りするかもしれません。
2020年7月に大幅な円高が進んだ背景
7月に大幅な円高が進んだ背景に関する記事を確認してみたいと思います。
ドル下落率10年ぶり大きさ 7月、金は最高値2000ドル台:日本経済新聞(2020/8/1)
為替市場でドル売りの動きが続いている。総合的な通貨の強さを示す「ドル指数」は7月に4%超下げ、月間の下落率としては約10年ぶりの大きさとなった。
ドル売りが続く背景には、景気低迷が長引くとの懸念がある。経済活動の停滞で、4~6月期の実質国内総生産(GDP)成長率は過去最悪の落ち込みとなり、雇用の回復も足元で鈍ってきた。欧州と比べ、新型コロナの新規感染者数が増えている。
「米議会で経済対策の成立が遅れていることも嫌気されている」(米インバーネス・カウンセルのティム・グリスキー氏)という。一方、欧州では復興基金の設立が決まり、ユーロを買い戻す動きが強まった。
ドル安の背景には米実質金利の低下もある。実質金利は、名目金利から物価変動の影響を除いたもので、お金の実質的な価値の変化を映す。10年の実質金利は31日にマイナス1%まで低下し、過去最低水準を更新した。
マネーは金に向かっている。国の信用力に依存しない「無国籍通貨」ともいわれ、世界の基軸通貨であるドルの下落局面で代替資産として買われやすい。国際指標のニューヨーク金先物は中心限月の12月物が31日に一時1トロイオンス2005ドルまで上昇し、過去最高値を更新した。
各国中銀がマネーの供給量を増やし、財政赤字も膨らんでおり通貨の信認が揺らぎかねないとの懸念がある。「今後18カ月間で3000ドルをつける」(米バンク・オブ・アメリカ)といった予想も出始めた。
株式市場にもドル安の影響が広がり始めた。米ゴールドマン・サックスは、米国株ではIT(情報技術)など海外売上高が大きくドル安の恩恵を受けやすい銘柄が有望とみる。
アメリカではコロナ感染者が減るどころか増加し、景気低迷が長引くと懸念され、さらにお金の実質的な価値を表す実質金利も下がり、ドルを売る傾向と同時に無国籍通貨であるゴールドを買う傾向が高まったようです。
また、ドル安の恩恵を受けやすいグローバル展開しているIT企業の株にもマネーは向かったようです。
私がドル円為替レートを見ていた感じでは、米中の領事館閉鎖合戦がドル安のトリガーになったと感じていますが、当然それだけではなく、様々な要素が入り混じっています。
NY金、初の2000ドル超え 急騰に警戒感も 「ドル代替」で上昇 :日本経済新聞(2020/8/1)
金先物は7月27日に、2011年9月6日に付けた過去最高値の1923ドルを9年ぶりに突破。その後も上昇を続け、節目の2000ドルを上回った。年初来の上昇率は30%を超え、7月の1カ月間だけで12%上昇した。
9年前は欧州債務危機や米財政問題など欧米の債務問題をきっかけに、短期間で金が上昇した。ただ、1900ドル超の高値は長くは続かずに相場は反転した。
一方、足元の上昇の要因は9年前より複合的だ。まず、コロナ禍に伴い世界中で経済の先行き不透明感が一斉に強まったことだ。米国では7月30日発表の4~6月期の米国内総生産(GDP)が過去最大の落ち込みとなるなど、経済の早期回復への期待が薄れつつある。こうしたなか、安全資産とされる金に資金が向かいやすい。
米国など各国が景気下支えのための金融緩和や財政拡大を強力に進めていることも挙げられる。緩和や財政拡大でばらまかれた資金が将来的に物価を押し上げ、通貨の価値を低下させるとの見方が強まった。
さらに、金投資の裾野の広がりという市場構造の変化もある。金を裏付け資産に持つ上場投資信託(ETF)への資金流入は年初から7月27日時点で478億ドル(5兆円)に達する。1カ月弱で80億ドル超増えた。9年前の年間量どころか、年間最高だった16年の230億ドルもはるかに上回る。
ETFには、短期マネーだけでなく、近年は年金基金などの機関投資家や、個人も多く流入するようになっている。日本貴金属マーケット協会の池水雄一氏は「金は一段の高値を試す」とみる。
金融緩和で市場にマネーをジャブジャブにすると、そのぶん国が発行する通貨の価値は下がります。
インフレとは物価高ですが、同時に通貨安という側面も持ちます。
国が発行する通貨の価値が下がった反面、無国籍通貨であるゴールドにマネーが向かっているという局面のようです。
ゴールドの月足チャートです。私が利用しているXM(エックスエム)ならゴールドもトレード可能です。
ゴールドは2011年8〜9月に付けた最高値を9年ぶりに上回りました。
このチャートを見ると「私はなぜゴールドをBUYせずに、ドル円をナンピン買いしてしまったのだろう・・・」と思います。。
静かなる円高に潜む落とし穴:日本経済新聞(2020/8/2)
円相場が1ドル=105円の節目を超えて上昇した。米中間の緊張や新型コロナウイルスの感染再拡大を背景に世界経済の先行き不安が高まり、「リスクオフの円買い」の連想から円高・ドル安が進んだ。だが今回は、やや様子が異なる。円買いの勢いがさほど強まらない「過熱感なき円高」になっているからだ。
「過熱感なき円高」になった原因は2つある。1つは、ヘッジファンドの短期売買が中心で、輸出企業の円買いを伴っていないことだ。
これまでの「リスクオフの円買い」局面では、ヘッジファンドの円買いが輸出企業の円買い注文を巻き込んで円高が加速するケースが多かった。海外販売で得たドルを円に換える輸出企業はドルを買い戻さない片道の円買いであるうえ、キリのいい水準を目安に円買い注文を出すことが多い。106円や105円の節目で円買いが膨らみ、円高の勢いが強まりやすかった。
ところがコロナショックの影響で世界中の経済活動が停滞し、輸出額が激減。2020年度に入り、4~6月は前年比2割を超える大幅減が続いた。貿易赤字は3カ月合計で2兆円を超え、すでに19年度の年間赤字額を上回っている。みずほ銀行の唐鎌大輔氏は「輸出に伴う円買いが出ない分、円高には弾みがつきづらい」と指摘する。
もう1つの原因は、ユーロ買いの影響だ。これまでのリスクオフ局面では債務不安が消えない南欧諸国を抱えるユーロは売られやすかった。だが今回は、欧州連合(EU)が総額7500億ユーロに上る復興基金の創設で合意したのを受け、欧州の方が米国よりも早く景気が持ち直すとの見方が浮上。ユーロがリスクオフマネーの受け皿になった。
結果として、ヘッジファンドの円買いはユーロ買いほど強まっていない。
急激な円高であれば、円買いを仕掛けたヘッジファンドによる利益確定のためのドル買い戻しも早い。3月上旬に原油相場の急落をきっかけに円が一時、101円台に急騰した局面では、すぐにドルが買い戻され、ほんの数日で円急騰前の水準を回復した。
これに対し、「過熱感なき円高」局面では円高がじりじりと進むため、円買いの達成感が生じづらい。結果として、ドルを一気に買い戻すきっかけをなかなか見いだせない。
この記事はすごく学ぶことが多いです。
為替に関する記事はロイターなどの為替ストラテジーが書いた記事よりも、日経の小栗太さんの記事の方が参考になると個人的に感じています。
「ユーロがリスクオフマネーの受け皿になった」ということですが、ユーロドル4時間足です。
2020年7月はゴールドとユーロドルをBUYして、ドル円をSELLするのが正解だったようです。
ドル上昇、7月は10年ぶり大幅下落=NY市場 – ロイター(2020年8月1日)
BKアセットマネジメント(ニューヨーク)のマネジングディレクター、ボリス・ショレスバーグ氏は「金利低下でドルの魅力は凋落している上、市場ではドルを巡る政治リスクも意識され始めている」と指摘。「この日は若干のショートカバーが入ったに過ぎない」と述べた。
こういう海外の運用会社のコメントを見て自分のポジションを判断するのは危険だと個人的には思ってます。
「この日は若干のショートカバーが入ったに過ぎない」と言っていますが、この人がドル円のショートをしている可能性もあり、踏み上げられて大きな含み損を抱えているだけかもしれません。つまり、単なるポジショントークの可能性もあります。
この人の予想に反して、来週以降もドル円は上昇を継続するかもしれません。