先日、コロナショック後の株価や為替や各種データについて書きました。
今回は各国の株価指数を深堀りして見ていきたいと思います。
株価に関するデータは2020年3月13日(金)終値時点の数値です。
コロナウィルスの感染者数&死亡数
まずは、各国のコロナウィルス状況を確認します。
Coronavirus Update (Live): COVID-19 Virus Outbreak – Worldometer
以下のデータは今日(2020年3月15日)のお昼時点のものです。
まず、世界のコロナウィルス感染者(Coronavirus Cases)が158,372人、死者(Deaths)が5,846人、感染したけど回復した人(Recovered)が75,954人です。
上記の数値から、現状の世界全体の致死率は3.69%、回復率は47.95%です。
致死率はその国の衛生環境や病院の状況など様々な要因の影響を受けるので、衛生環境が良い日本ではもっと低いです。
国別の感染者数(Total Cases)でのランキングです。
ヨーロッパの国々が上位に並んでいます。
最初は「アジアウィルス」と呼ばれて、欧米でアジア人が差別的行為を受けたというニュースが流れたこともありましたが、今のコロナウィルスの震源地は欧米に移行しています。
ただ、感染者数はその国の検査に対する積極性などの影響も受けるので、どこまで正確かは分かりません。
国別の死亡者数(Total Deathes)でのランキングです。
ここまでの国ごとの致死率は以下の通りです。
- 中国:3.95%
- イタリア:6.81%
- イラン:4.80%
- スペイン:3.06%
- フランス:2.02%
- 韓国:0.91%
- アメリカ:1.97%
- 日本:2.73%
- イギリス:1.84%
イタリアとイランの致死率が他国に比べて高いです。ウィルスの毒性が他国のものよりも強いなどといったこともあるのでしょうか?
日本は今のところ検査に積極的ではないので、実際は感染者数はもっと多くて、致死率はもっと低いと私個人的には思っています。
日本は東京オリンピックが控えているので、感染者数を増やしたくないといった事情もあるのかもしれませんし、そもそも感染しても96%は死なない病気のために、ただでさえ人手不足な病院に患者を増やして、医療崩壊状態にする方がマイナスと考えたのかもしれません。
ちょっと気になったので、日本の交通事故による死者数を調べてみました。
- 2019年:3,215人(1日換算だと8.80人)
- 2018年:3,532人(1日換算だと9.67人)
- 2017年:3,694人(1日換算だと10.12人)
- 2016年:3,904人(1日換算だと10.69人)
- 2015年:4,117人(1日換算だと11.27人)
過去5年だと、だいたい1日10人が交通事故で亡くなっています。
本日(3月15日)までにコロナウィルスが原因で亡くなった人は22人です。
1月22日〜3月15日の54日間の計測なので、1日0.4人が亡くなっている計算になります。(22人 ÷ 54日 = 0.4074…)
交通事故の死亡者が1日10人、コロナウィルスの死亡者が1日0.4人。よって、交通事故で亡くなる人はコロナウィルスで亡くなる人の25倍です。(10 ÷ 0.4 = 25)
数字上では圧倒的に交通事故で亡くなる確率の方が高いのですが、自分が交通事故に合う可能性とコロナウィルスに感染する可能性を天秤にかけると、なんとなくコロナウィルスに感染する可能性の方が高いような感覚になってしまうのが不思議なところです。
電車でマスクをしていない人が咳をしていると「えっ!?ちょっと待ってよ・・・」と身構えてしまいますからね。。
それだけ、未知のウィルスは怖いイメージがありますし、この先いつ収束するのか分からないところも怖さを肥大化させます。
ウイルスに関する映画でも、「ウイルス自体の恐怖」と「パニックになった人間の恐怖」の2面から描かれていることが多いです。
そして、株式市場は未来に対する不確実性を嫌うので、株価もリーマンショック以来の大暴落をしています。
各国の「過去10年の株価指数チャート」と「直近高値から安値までの下落率」
過去10年の各国の株価指数チャートを掲載し、ざっくり数値ベースで年始の直近最高値からコロナショック後の直近最安値までの下落率を計算します。
Stock Market – Countries – List : TRADING ECONOMICS
米NYダウ:-28.45%
米S&P500:-29.16%
米ナスダック:-26.87%
ストックス欧州600指数:-32.10%
ヨーロッパの流動性の高い600銘柄の株価指数ですが、これだけ10年間の株価は見られないようです。
イギリスFTSE:-31.76%
ドイツDAX:-33.53%
フランスCAC:-33.10%
イタリアFTSE MIB:-41.54%
日経平均株価:-30.44%
日本株に関しては、さらに深堀りします。
2019年12月からの日経平均株価のチャートです。
2/6に23,995円まで上昇しましたが、3/13(先週の金曜日)には16,690円まで下落しています。約5週間で7,305円の下落です。
この期間で先週金曜日の売買代金が一番多いです。
長めの下ヒゲを付けていますし、売買代金を伴っての大幅下落なのでセリクラ(セリング・クライマックス)のシナリオも視野に入れられそうです。
TOPIX(東証一部に上場する全銘柄を対象した株価指数)のチャートです。
2020年2月時点、東証一部には2159銘柄が上場しています。(二部は483銘柄、マザーズは311銘柄、ジャスダックは701銘柄)
TOPIXも先週金曜日が下ヒゲに売買代金が一番多いというパターンです。
さらに、日本株を深堀りします。
私がいつもチェックしている点はピンクのラインを引いた箇所です。
注目点ですが、東証一部の時価総額が節目の500兆円を割りました。
日経平均のPBRが0.84倍とリーマンショック直後のボトムである0.88倍を割っています。(リーマンショック後の最安値ではPBR0.81まで落ちてます。)
東証一部の売買代金が4.8兆円と平時の2倍くらいあります。
時価総額の1%の売買代金があるとセリクラ(セリング・クライマックス)を解釈されることが多いのですが、東証一部の時価総額482兆円に対して売買代金4.8兆円なので、ちょうど時価総額の1%の売買代金となります。
さらに、東証一部(2159銘柄)で年初来安値を更新した銘柄が1721銘柄なので、東証一部の約80%の銘柄が過去1年で一番安い株価という状態です。(1721 ÷ 2159 = 0.7971…)
以上のデータを踏まえると、先週金曜日(2020年3月13日)が一旦の底になる可能性が高いと個人的には思っています。
このあたりで目を付けていた銘柄を買って1年でも保有していたら、かなりの確率で儲かるのではないでしょうか?
正直、私も買いたい銘柄がたくさんあるのですが、残念ながら株を買うためのお金がありません・・・。
そのため、当面はXM(エックスエム)でトレードを頑張ろうと思っています。
ボラティリティ(値幅)が出てきたので、短期目線では今は株よりもFXに優位性があると感じているのは、以下の記事に書いた通りです。
先週金曜日の米国市場は以下のように3指標ともに大幅上昇なので、明日の月曜日の日本市場は上昇する可能性が高そうです。
(※追伸)
以下の記事でその後の新型コロナや株価の状況を追いました。