昨日(2018年11月28日)の深夜2時(実際には今日)、FRBパウエル議長の声明がありました。
私は11月26日(月)の中値前にBUYエントリーをし、上昇したところで1700円ほど利益確定し、直後にドテンのSELLをした時の含み損を抱えていたので、昨晩は3時まで起きてドル円の値動きを見ていました。
というのも、パウエル議長の発言はマーケットに与える影響が大きいので、ドル円も大きく動くのではないかと思ったからです。
1ドル114円にのった時は3万円を超える含み損がありましたが、パウエル議長の発言後にドル円は急落し、今は15,000円ほどの含み損となっています。
今日は木曜日なので、土日のスワップポイントが加算されています。
しかも、SELLなのでマイナスのスワップポイントです。。
月曜日〜木曜日の3日間と土日2日間、合計5日間保有で1545円のスワップポイントなので、ドル円のSELL(0.3ロット)の1日のマイナススワップポイントは309円ということになります。(1545 ÷ 5 = 309)
ここ最近のBUYのスワップポイントは1日228円だったので、SELLのスワップポイントの方が大きくなっています。
私はBUYばかりしてしまう傾向があったので、SELLでここまでの含み損を抱えたり、3日間も保有したことは初めてかもしれません。
そういう意味では、含み損を抱えている最中ですが、「成長しているのかもしれない」と前向きに受け止めています。
私が利用している「Oanda Japan(オアンダジャパン)」のドル円15分足のチャートです。
昨日は深夜1時のロンドンフィクスに向けてドル円は上昇し、久しぶりに1ドル114円台に乗りました。
私は114円台にナンピン売りのSELL注文を入れていたのですが、さらに上昇しそうな雰囲気を感じたので、ロンドンフィクス直前に114.10円に変更してしまいました。
これが今は大きな後悔となっています。。
もし、変更していなければ、今頃、ナンピン売りのエントリーは大きな含み益が出ていたのですが・・・。
そして、深夜2時になるとドル円は一気に急落しました。最終的には52Pipsほど急落しましたが、前日安値は超えませんでした。
この急落局面でSELLできたらよかったのですが、眠くて頭がボーとしていたせいか、反応できませんでした。。
パウエル議長の発言(2018年11月29日 2:00)
BREAKING: Fed Chairman Powell now sees current interest rate level 'just below' neutral https://t.co/BWdZwJPvNP
— CNBC Now (@CNBCnow) 2018年11月28日
10月には「現在の政策金利は中立金利からは程遠い」と利上げに対してタカ派的な発言をしていましたが、昨日は「current interest rate level ‘just below’ neutral(現在の金利は中立水準よりわずかに下回る)」というハト派的な発言に変わっています。
マーケットはこの発言から、今後の利上げペースが遅くなると受け止め、株高・ドル安へと加速しました。
米国株は4指標ともの2%を超える上昇で終わり、ダウに関しては前日比+617ドル70セントと今年2番目の大きな上げ幅となりました。
利上げペース加速だとリスクオフとなり株式から債券にマネーが流れる傾向がありますが、利上げペース鈍化だとリスクオンとなり債券から株式にマネーが流れる傾向があります。
昨日の米国市場は久しぶりのリスクオン相場となりました。
パウエル発言後、米ドルはどの主要通貨に対しても大きく下げています。
FED Watchによると、来月12月の利上げ確率は80%ほどなので、12月の利上げはほぼ確実かと思われます。
問題は2019年の利上げペースです。
先月までは年3回が予想されていましたが、年1〜2回に利上げペースが鈍化する可能性もありそうです。
今日の深夜4時にはFOMCの議事録公表があるので、ここので発言でマーケットは来年の利上げペースをさぐっていくと思われます。
SELLで含み損を抱えている私としては、できれば一旦、円高に進んで欲しいと思っていますが、どうなるでしょうか?
今日の欧州タイムとNYタイムの動きを見ながら、損切りも視野に入れていきたいと思っています。
パウエル議長が利上げにハト派になったのはトランプ大統領のプレッシャーか?
パウエル議長がここ1ヶ月で利上げに対してタカ派からハト派になったのは、トランプ大統領の影響が少なからずあると思います。
もちろん、米中貿易摩擦からの米国株安も影響していると思いますが、先日、トランプ大統領はパウエルさんをFRB議長に選んだことを後悔しているような発言を公の場でしました。
トランプ米大統領、パウエルFRB議長に「全く満足していない」 – Bloomberg(2018年11月28日)
トランプ米大統領は米紙ワシントン・ポストに対し、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長について「全く満足していない」と語り、利上げへの不満をあからさまに示した。
大統領は27日の同紙とのインタビューで、パウエル氏を議長に選んだことについて「全く、少しも満足していない」と言明。利上げを繰り返し批判してきた大統領は、最近の株式相場下落やゼネラル・モーターズ(GM)の北米工場閉鎖計画などについて、FRBの政策のせいだと述べたという。
さらに、トランプ大統領はパウエルさんをFRB議長として推したムニューシン米財務長官にも不満を持っているという報道もあります。
米財務長官に不満か トランプ氏、株安と対中国:日本経済新聞(2018/11/24)
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル電子版は23日、トランプ米大統領がムニューシン財務長官に不満を抱いていると報じた。最近の株安と中国に対する通商政策で融和的な姿勢なのが原因という。
トランプ氏は米連邦準備理事会(FRB)の利上げが株価下落の要因とみて、FRB批判を繰り返している。パウエル氏をFRB議長に指名した人事ではムニューシン氏の推薦があった。
関係者によると、トランプ氏は「彼(パウエル氏)がそんなに良いのならば、なぜこんなこと(株価下落)が起こるのだ」とムニューシン氏を批判した。
トランプ大統領にとって株価は自身の通信簿みたいなものなので、株価が下落すると有権者の支持率が減ります。
利上げは「株式売り・債券買い」に直結するので、トランプ大統領としてはこれ以上の金利上昇は避けたいという気持ちがあります。
実際、金利上昇の影響を受けやすい住宅市場と自動車市場では需要の減速の兆候が見えてきています。