シカゴIMM通貨先物ポジションの見方、解釈の仕方。投機筋のポジションから今後の為替動向を予想する

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FXを始めると、最初はまぐれ勝ちはあったとしても、時間の経過とともに損失や含み損を抱えることも増えてきます。

多くの人は勝ちたいがために、FXについて色々と勉強します。

勉強していく過程で「シカゴIMM通貨先物ポジション」の存在を知ると思います。

こんなやつです。

でも、「見方がイマイチ分からない・・・」「どう解釈すればいいのか分からない・・・」という人も少なくないと思われます。

私もFXを始めた頃は見方や解釈の仕方がよく分かりませんでした。

今はだいぶ理解できているので、今回は「シカゴIMM通貨先物ポジション」の見方、解釈の仕方について説明したいと思います。

シカゴIMM通貨先物ポジションとは

世界最大の先物取引所といえば「米シカゴ・マーカンタイル取引所(Chicago Mercantile Exchange=シカゴ商品先物取引所)」、通称「CME」です。

「CME」の一部門である「インターナショナル・マネタリー・マーケット(International Monetary Market=国際通貨先物市場)」、通称「IMM」に上場されている通貨先物取引の建玉を「シカゴIMM通貨先物ポジション」と言います。

つまり、「シカゴIMM通貨先物ポジション」とは、「シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)」の一部門である「インターナショナル・マネタリー・マーケット(IMM)」に上場されている「通貨先物取引の建玉」のことです。

「建玉(たてぎょく)」とは未決済(利食い・損切りをしていない状態)で保有中の通貨ペアのことで、英語では「オープンポジション」とか「ポジション」と言います。

BUYなら「ロングポジション」ですし、SELLなら「ショートポジション」です。

「円ロング」といったら「円の買いポジション」を保有中、「円ショート」といったら「円の売りポジション」を保有中ということです。

「シカゴIMM通貨先物ポジション」は「商業部門(Commercial)」と「非商業部門(Non Commercial)」に分けて表示されていますが、FXトレードでよく話題になるのが「非商業部門(Non Commercial)」です。

なぜなら、商業部門(Commercial)は「実需」ですが、「非商業部門(Non Commercial)」はヘッジファンドに代表する「投機筋」のポジションだからです。

個人トレーダーとは比較にならないほど大きな資金を動かす投機筋が、ここ最近、どんなポジションを持っているのか知ることで、今後の為替レートの動向を予測することに使えるということで、「シカゴIMM通貨先物ポジション」をチェックするFXトレーダーは多いです。

投機筋のポジション推移から「投機筋の相場観」が垣間見れるということです。

ただし、大口のヘッジファンドなどは目立って手口が公開されることを避けるため、「インターナショナル・マネタリー・マーケット(国際通貨先物市場)」を利用せず、銀行との相対取引で売買するケースも多いと言われています。

つまり、「シカゴIMM通貨先物ポジション」は必ずしも全ての投機筋のポジションが反映されているるわけではないということです。人によっては「氷山の一角」と言う人もいます。

CFTCのサイトでシカゴIMM通貨先物ポジションを確認

シカゴIMM通貨先物ポジションの最新データは「CFTC(Commodity Futures Trading Commission=米商品先物取引委員会)」のサイト(英語)で確認することができます。

CFTCは米国の先物取引を統一的に監督する独立政府機関で1974年に設立されました。

トップページ右側の「Commitments of Traders(建玉明細)」をクリック。

次のページで下の方までスクロールすると、「Current Legacy Reports:」という項目の中に「Chicago Mercantile Exchange」があります。

「Futures Only(先物のみ)」と「Futures-and-Options-Combined(先物とオプションの混合)」がありますが、「Futures Only」の「Short Format」が一番シンプルに確認できます。

「Futures Only」の「Short Format」をクリックすると、上記のような文字の羅列が出てきます。

ここで「JAPANESE」で検索すれば、日本円のポジションを見ることできます。

ただ、投機筋のポジション推移を見極めるには、「買い」と「売り」の「ネットポジション」の推移を見る必要があります。

それは次の項目で紹介する日本語のサイトで見ることができます。

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移がグラフで見られる日本語サイト

「シカゴIMM通貨先物ポジション」を数字ではなくグラフでビジュアル的に見ることができる日本語のサイトもあります。

通常、以下のように米ドルに対する7通貨の投機筋のポジション推移を見ることができます。

このグラフを見ることで、過去4ヶ月に渡って投機筋がどの通貨を買っていたのか、売っていたのかが分かるということです。

日本語でポジション推移を見ることができるサイトは以下のようにいくつかあります。

上記のようなグラフとは少し違った形で「シカゴIMM通貨先物ポジション」を確認できるサイトもあります。

第一商品株式会社のIMM日本円(対米ドル)では、「商業部門(Commercial)=商業玉」と「非商業部門(Non Commercial)=大口投機玉&小口投機玉」を数値ベースで見ることができます。

さらに、右端の「レポート」をクリックすると、1週間の為替動向の解説を読むことができます。

Investing.comの投機的ネットポジションでは、過去1〜5年などと長い期間に渡って最大2008年までさかのぼって、投機筋のポジションを確認できます。

上記のグラフは過去5年の推移ですが、投機筋は日本円を売る(ショートポジションを保有する)ことが多いことが分かります。

これは、低金利の日本円を売って、高金利通貨を買うことよって金利収入と為替差益の両方を狙う取引「円キャリートレード」が世界で盛んに行われているからだと思われます。

シカゴIMM通貨先物ポジションの見方・解釈の仕方

では、「シカゴIMM通貨先物ポジション」のグラフの見方、解釈の仕方を説明したいと思います。

上のグラフは「日本円/米ドル」の「シカゴIMM通貨先物ポジション」です。

通常、日本円と米ドルの場合、「ドル円」と米ドルが先に表示されます。

そして、「ドル円が下落」と言ったら「ドル安円高」でドルが下落したことを意味し、「ドル円が上昇」と言ったら「ドル高円安」でドルが上昇したことを意味します。つまり、ドルが主役なんです。

しかし、「シカゴIMM通貨先物ポジション」では「日本円/米ドル」といった具合に、円が先に表示されています。つまり、円が主役なんです。

まず、ここがややこしいポイントかもしれません。

先ほど、「建玉(たてぎょく)」とは未決済(利食い・損切りをしていない状態)で保有中の通貨ペアのことで、英語では「オープンポジション」とか「ポジション」と言うと説明しました。

そして、保有中の通過ペアがSELL(売り)エントリーなら「ショートポジション」、BUY(買い)エントリーなら「ロングポジション」です。

さらに、「ショート(円売り)ポジション」から「ロング(円買い)ポジション」を引いた値を「ネットポジション」と言います。上のグラフでは黒いラインで表示されています。(日本円差引)

重要
◎ネットポジション = ショート(円売り)ポジション – ロング(円買い)ポジション

「ネットポジション」は「シカゴIMM通貨先物ポジション」を理解する上で非常に重要です。

なぜなら、「ネットポジション」を見るだけで、ここ最近は「円をショート(SELL/売り)している投機筋が多いのか?」「円をロング(BUY/買い)している投機筋が多いのか?」といったことが、ひと目で分かるからです。

「ネットポジション=現在の保有状況」から、将来の為替動向をイメージできます。

日本円を「ショート(SELL/売り)」するということは、「円を売ってドルを買う」ということなので、将来的に円安(ドル高)になることを想定しているということです。

日本円を「ロング(BUY/買い)」するということは、「円を買ってドルを売る」ということなので、将来的に円高(ドル安)になることを想定しているということです。

そして、想定通りに為替レートが動けば、利益確定の反対売買が出ます。想定とは違う方向へ為替レートが動けば損切りの反対売買が出ます。

FXでは常に決済時(利益確定・損切り)にエントリー時とは反対の売買注文が出ます。

ドル円を売る(SELL/ショート)ということは、決済時(利益確定・損切り)には、必ずドル円を買い戻す(BUY/ロング)という反対の注文が発生します。

つまり、利益確定にしろ、損切りにしろ、手仕舞い時にはエントリーした時とは反対の注文が発生するということです。

ということは、現在のネットポジション(保有状況)がどちらかのポジションに傾きすぎていたら、将来的に手仕舞いの反対売買がたくさん出る可能性があるということです。

それはつまり、今までの為替レートの動きとは反対の動きになる可能性がある、近い将来に反転(=ポジションの巻き戻し)の可能性があるということです。

こうして、「シカゴIMM通貨先物ポジション」の推移を眺めながら、将来の為替動向をイメージしながら予想することに使えます。

ポジションの偏りとして目安になるのが円ショートの場合なら「マイナス10万枚」です。

円ショートがマイナス10万枚(-100,000)より膨らむと、市場で「円売り(=ドル買い)が過剰」と意識し始める人が増えます。

すると、現在の円安ドル高な状況から、今度は円高ドル安にポジションが巻き戻し始めるのではないかと市場で身構える人が増え、その心理から実際にポジションを巻き戻す動きが出てきます。

つまり、今まで円を売っていた人は円を買い戻し(円ショートから円ロング)、今まで円を買っていた人は円を売る(円ロングから円ショート)といった動き(反対売買)が出てくるということです。

こうして、為替レートは逆回転していきます。この逆回転のタイミングを「シカゴIMM通貨先物ポジション」の推移から見極めていこうとするわけです。

シカゴIMM通貨先物ポジションは1週間ほどの過去のポジション。今はすでにフェーズが変わっている可能性も

もう一度、この画像を掲載します。

一番下の日付部分に緑の文字で「最新ポジションですら1週間前のデータ → 現時点ではネットポジションが変わっている可能性も」と書いています。

ちなみに、上の画像のキャプチャを撮ったのは2019年4月3日なので、グラフの最新日である2019年3月26日から6営業日たっています。

グラフ下に書いてある日付をカレンダーで確認してもらえば分かりますが、ここで掲載されている日付はすべて「火曜日」になっています。

というのも、「シカゴIMM通貨先物ポジション」で見ることができるポジションは毎週火曜日の取引終了後の建玉数だからです。

この建玉数を集計して、その週の金曜日15時30分(米国東部時間)にホームページで公表されます。

米国時間の「金曜日の15時30分」なので、日本時間だと「土曜日の4時30分(冬時間だと5時30分)」に公表されるということです。

つまり、土曜日の午前中に「シカゴIMM通貨先物ポジション」を確認したとしても、集計された最新データは4日前のデータとなるのです。

翌週になると1週間くらい前のデータになります。翌週金曜日になると8営業日前のデータです。

つまり、けっこうな時差があるので、現段階ではすでにフェーズが変わっている可能性もあるということです。

投機筋は短期で利ざやを狙ってくるケースも多いので、1週間もあればトレンドが変わることは十分にありえるので、そのあたりも頭の片隅に入れながら「シカゴIMM通貨先物ポジション」のグラフを見る必要があります。

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