Oanda Japan(オアンダジャパン)には大きく分けると以下のように3種類のアカウントがあります。
- プライマリー(Primary):デフォルトで存在するアカウント、取引ツールはオアンダ独自の「fxTrade」
- NYサーバー:口座開設後に自分で作成するアカウント、取引ツールは「MT4(MetaTrader4)」
- 東京サーバー:口座開設後に自分で作成するアカウント、取引ツールは「MT4(MetaTrader4)」
この構成は管理画面のトップページを見てもらうと分かりやすいと思います。
「Oanda Japan(オアンダジャパン)」で世界標準の取引ツール「MT4(MetaTrader4)」を使うには、口座開設後に「NYサーバー」か「東京サーバー」のアカウントを自分で作成する必要があります。
「MT4(MetaTrader4)」でトレードするなら、「プライマリー(Primary)アカウント」は無視で構いません。
「Oanda Japan(オアンダジャパン)」ではデフォルトで存在する「プライマリー(Primary)アカウント」に対して、自分で作成する「NYサーバー」や「東京サーバー」は「サブアカウント(サブ口座)」という位置づけになっています。
私の場合、口座開設してすぐに「NYサーバー」と「東京サーバー」のアカウントを両方作りました。
アカウントを作成すること自体は、上の画像のように管理画面トップページの下段メニューからサクッと簡単にできます。
アカウント作成後は、そのアカウントに「MT4(MetaTrader4)」をインストールし、入金すればトレードできるようになります。
目次
最初はNYサーバーを使い、その後、東京サーバーに移行
私は「NYサーバー」と「東京サーバー」の両方のアカウントを作成しましたが、最初は「NYサーバー」でトレード開始しました。2017年2月のことです。
なんとなく「為替と言えばニューヨークの方がメジャーだよな・・・」と思い、「NYサーバー」に入金し、その後は「NYサーバー」をメインとして使っていました。
しかし、どの通貨でも「東京サーバー」の方がスプレッドが狭い(=手数料が安い)ことに気づき、2018年10月から「東京サーバー」をメインに使うことにしました。(といっても、メジャー通貨ではスプレッド差は微小ですが。)
ただし、「NYサーバー」と「東京サーバー」では、サーバーの場所やスプレッドだけでなく、他にもいくつか違う点があります。
私は「東京サーバー」をメインに使うことにしましたが、人によっては「NYサーバー」の方が向いている場合もあります。
そこで、両者の違いをここでまとめたいと思います。
Oanda Japan(オアンダジャパン)で「MT4(MetaTrader4)」が利用できる「NYサーバー」と「東京サーバー」の違い
※2019年4月時点
NYサーバー | 東京サーバー | |
---|---|---|
サーバーの場所 | ニューヨーク | 東京 ※サーバーまでの距離が近いため、レイテンシー(注文から約定までの遅延)がNYサーバーの15倍改善したが、人間が感知できるほどの差ではない。 |
主要通貨のスプレッド (原則固定) |
ドル円:0.4 ユーロドル:0.5 ユーロ円:0.7 オーストラリア円:1.0 ランド円:1.3〜2.1 トルコリラ円:8.0〜17.2 |
ドル円:0.3 ユーロドル:0.4 ユーロ円:0.4 オーストラリア円:0.6〜0.7 ランド円:1.0〜1.3 トルコリラ円:1.9〜12.5 ※基本的に東京サーバーの方がスプレッドが狭い(=手数料が安い) |
通貨ペア数 | 71通貨ペア ※NYサーバーの方が通貨ペアが多い |
28通貨ペア |
作成できるアカウント数 | 14 ※通貨ペアごと、デイトレ・スイング・長期ごとなどにアカウントが分けられる |
1 |
1回の最大取引数量 | 1000通貨(0.01ロット)〜25万通貨(2.5ロット) 1000通貨(0.01ロット)単位 |
1万通貨(0.1ロット)〜100万通貨(10.0ロット) 1000通貨(0.01ロット)単位 |
両建て | 口座作成時に可否を選択可 | デフォルトで可能 |
EA(自動売買) | 利用不可 | 利用可 |
スワップ金利を受け取るタイミング | 秒単位(Second by second swap) ※数秒や数分で決算してもその時点でのスワップ金利が付く 土日も付く ※2019年4月20日取引終了時から東京サーバーと同じ「デイリースワップ方式」に変更。詳細はこの表の下部にて。 |
1日ごと(デイリースワップ方式) 土日は付かないが木曜日に土日分を含めた3日分が付く |
スワップ金利が残高に反映される時 | 毎日 | 決済した日 |
強制ロスカットの条件 | 証拠金清算割合が50%以上となった場合すべてのポジションの決済、注文がキャンセル。 ↓ 証拠金維持率が約100%(両建てしている場合は90〜110%)を下回ったら、全玉を同時に強制ロスカット。 |
有効証拠金が必要証拠金を下回ることとなった場合ロスカットが発生すると損失の大きい建玉から決済される。 ↓ 証拠金維持率が100%(両建てしている場合は90〜110%)を下回ったら、損失の大きい建玉から順番に強制ロスカット。 |
参考:Oanda Japan(オアンダジャパン)公式サイト
※追伸(2018年4月20日)
NYサーバーの「スワップ金利を受け取るタイミング」が2019年4月20日取引終了時から「セコンドバイセコンドスワップ方式(秒単位)」から「デイリースワップ方式(1日単位)」に変更になります。
SELLを多様するデイトレユーザーからの評判があまり良くなかったという背景があるようです。(1日保有しなくてもマイナスのスワップが引かれるので)
BUYが多い私としては、毎日スワップポイントが受け取れる「Second by second swap」はオアンダならではの仕様と思っていて、どちらかと言うと高評価だったのですが。
ただ、確かに数分保有しただけで、マイナスのスワップポイントが発生するのは、SELLを多様するトレーダーからするとあまり良い印象はないかもしれません。
◎デイリースワップ方式・・・毎営業日ニューヨーク17時【日本時間午前7時(夏時間採用時は午前6時)】時点でポジションを持ち越した場合、1日分のスワップポイントを口座残高に加減する方式。木曜日午前7時(夏時間採用時は午前6時)にポジションを保有している場合、週末の土日分を含めた3日分のスワップポイントを口座残高に加減。(ただし、翌週月曜日等が休場の場合にはその日数に応じて調整する場合があります。)
私はどちらのサーバーも利用しましたが、この両者の違いで一番注目すべき点は「1回の最大取引数量」だと思います。
NYサーバーは1000通貨(0.01ロット)から取引可能ですが、東京サーバーは1万通貨(0.1ロット)からになります。
私が思うに、これからFXデビューする全くの初心者なら1000通貨(0.01ロット)で1ヶ月は練習するべきだと思います。
実際、私は最初、1000通貨(0.01ロット)で練習しまくりました。というのも、まずは「MT4(MetaTrader4)」という取引ツールの使い方に慣れる必要があるからです。
まれに、デモサーバーから始める人がいますが、ほとんど意味ないと個人的には思います。なぜなら、人は実践からしか学べないからです。
1000通貨(0.01ロット)だと、ロットが小さすぎるので、ほとんど儲からないし、ほとんど損しません。
数十円、多くても数百円の勝負になります。そのため、全くの初心者の練習にはちょうどいいと思っています。
ただし、ある程度慣れてくると、1000通貨(0.01ロット)だと物足りなくなってきます。
数十円、数百円儲かってもしょうがないので、なんのためにFXをやり始めたのか分からなくなっていきます。
慣れてきて物足りなさを感じてきたら、5000通貨(0.05ロット)に増やし、その後は1万通貨(0.1ロット)に増やせばいいと思います。
私はそうやって徐々にロットを大きくしていき、現在は3万通貨(0.3ロット)で取引しています。
よって、全くの初心者なら1000通貨(0.01ロット)から取引できる「NYサーバー」から始めるというのは最初の選択肢になると思います。
そして、慣れてきたら私のように、NYサーバーから東京サーバーに資金移動して、東京サーバーで取引するという選択肢もあります。
面倒だったら、最初から東京サーバーから初めてのOKです。1万通貨(0.1ロット)もFXのロットとしてはそれほど大きくないですから。
他のFX業者などである程度経験がある人なら、1万通貨(0.1ロット)からの取引でOKだと思うので、スプレッドが狭い(=手数料が安い)東京サーバーがいいと思います。
EA(自動売買)をする人なら「NYサーバー」しか選択肢はありません。