昨日はお昼すぎのブルームバーグの報道、21:30の米雇用統計、25:00のロンフィクでドル円が大きく変動しました。
中でも、マーケットが大きく反応したのがブルームバーグの報道です。
トランプ大統領が中国との貿易合意の草案作成を要請 – Bloomberg
トランプ米大統領はアルゼンチンで今月行われる20カ国・地域(G20)首脳会議で貿易について中国の習近平国家主席と合意に達したい考えで、想定される条件の草稿の作成を開始するよう重要閣僚に求めた。事情に詳しい関係者4人が明らかにした。
中国との合意をにらんだ動きは、大統領が習主席と1日に電話で話したことから始まったと関係者らが述べた。内部協議だとして匿名を条件に語った。トランプ大統領は電話会談後に、「時間をかけた非常に良い」対話だったとし、貿易を巡る協議は「うまく進展している」とツイートしていた。
ブルームバーグではよく「関係者」とか「匿名を条件に」といったインサイダー的なニュースが報道されます。
おそらく、記者が持つ独自のネットワークから得た情報か何かだと思われます。
この本当だかよく分からない報道に、マーケットはよく反応します。
しかし、NYタイムでこの報道はカドローNEC委員長に否定されました。
カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は2日、CNBCテレビとのインタビューで、トランプ政権が当局に対中貿易協定案の策定を指示した事実はないと明言し、当初の報道内容を否定した。また米中2国間の交渉の行方について、以前ほど楽観視していないとの考えを示した。
米中首脳会談は今月アルゼンチンで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて行われ、通商問題が議題になると確認。協議の結果次第で中国製品にさらなる関税をかけることは「あり得る」とした。
どちらが真実なのか分かりませんが、米中の貿易戦争は今後もまだまだ予断を許さない状況が続きそうです。
FXで利益を上げるためには、予想をするのではなく、ひたすら値動きに付いていくという姿勢が求められそうです。
昨日は2日前から保有していたドル円のBUYエントリー(0.3ロット)が寝ている間に指値にかかり、スワップポイントを含めて+4,512円となりました。
スワップポイントは2日分なので、1日分だと456円ということになります。
最近のドル円は多くのスワップポイントがつくので、土日を持ち越しでもいいと思い(スワップポイントはマーケットが閉じている土日でもつくので)、昨日の最高値に指値ラインを置いておいたのですが、ロンフィク後に最高値を更新する展開となりました。
ただ、来週火曜日は米中間選挙があるので、その前にポジションフリーになっておいてよかったかもしれません。
2018年10月の米雇用統計
昨日は21:30に米雇用統計が発表され、予想を上回る結果となりました。
21:30発表
・10月米失業率 3.7%(予想 3.7%・前回 3.7%)
・10月米非農業部門雇用者数 25.0万人(予想 20.0万人・前回 13.4万人)— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2018年11月2日
21:30発表
・10月米平均時給(前月比) 0.2%(予想 0.2%・前回 0.3%)
・10月米平均時給(前年比) 3.1%(予想 3.1%・前回 2.8%)
・10月米労働参加率 62.9%(予想 62.7%・前回 62.7%)— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2018年11月2日
21:30発表
・10月米民間部門雇用者数 24.6万人(予想 19.5万人・前回 12.1万人)
・10月米製造業雇用者数 3.2万人(予想 1.6万人・前回 1.8万人)— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2018年11月2日
米非農業部門雇用者数は、前回発表の13.4万人から11.8万人に修正されています。
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2018年11月2日
米賃金 10月3.1%増 9年半ぶり水準 雇用25万人増:日本経済新聞
10月の雇用者数の伸びは前月(11万8千人)から大きく改善し、市場予測(19万人程度)も上回った。失業率は3.7%と前月と変わらないが、約48年ぶりという歴史的な低水準を維持している。
伸び悩んでいた賃金も上向いてきた。平均時給は27.30ドルに高まり、伸び率は2009年4月(3.4%)以来の9年6カ月ぶりの水準に到達した。賃上げがサービス価格などの押し上げにつながり、インフレ圧力を強める可能性もある。
米雇用統計:10月の雇用者数、予想上回る伸び-平均時給3.1%増 – Bloomberg
10月の米雇用統計で平均時給は前年同月比3.1%増と、2009年以来の大きな伸びを記録。非農業部門雇用者数は市場予想を上回る増加で、失業率は約半世紀ぶりの低水準となった前月の値を維持した。中間選挙を控え、トランプ大統領にとっては追い風。米金融当局としては利上げ継続の根拠となる。
「U6」と呼ばれる不完全雇用率は7.4%に低下。前月は7.5%だった。U6にはフルタイムでの雇用を望みながらもパートタイムの職に就いている労働者や、仕事に就きたいとは考えているものの積極的に職探しをしていない人が含まれる。
米雇用統計、賃金伸び9年半ぶり高水準:識者はこうみる | ロイター
注目すべき点が3つあった。まず、賃金がゆっくりと加速していること。2つ目は、雇用が減った業種がなかったことで、裾野の広い力強さを示した。3つ目は、3カ月平均の雇用の伸びで、依然、月20万人を大幅に上回っており、引き続き米経済、特に労働市場の強さを示唆している。
私が利用している「Oanda Japan(オアンダジャパン)」のドル円15分足のチャートです。
昨日の雇用統計では予想を上回る結果を受け、ドル円は一旦上昇しましたが、それほど伸びず、その後は下落していきました。
雇用統計の結果を受け、米10年債利回りは3.2%台まで上昇しています。
昨日のドル円のチャートを見て思ったことは、なかなか1ドル113円台が定着しないということです。
来週の米中間選挙をにらみ、1ドル113円台ではBUYエントリーを保有しておきたくないという投資家の心理が反映されているのかもしれません。
ただ、ロンフィク前後で113円台に上昇し、113.3円の最高値を付けました。
来週はとうとう米中間選挙という今年最大の政治イベントがあります。
ドル円が上にいくのか、下にいくのか分かりませんが、へたな予測は意味をなさないと思うので、値動きからマーケットの心理を探りつつ、エントリーしていきたいと思っています。
2016年の大統領選の時のように大損しないように気をつけたいと思います。