今年(2019年)の1月3日(木)朝7時過ぎ(ロンドン22時過ぎ、ニューヨーク17時過ぎ)、多くの日本人が正月をのんびりと過ごしていた頃、為替市場ではたった10分ほどでドル円が約4円も円高になるフラッシュ・クラッシュが起こりました。
ドル円だけでなく、他の通貨ペアでも大幅な円高となります。
そして、多くの人が知らないうちに(寝ているうちに)強制ロスカットされてしまったようです・・・。
上のチャートは当日のドル円5分足ですが、朝7:30〜7:40のたった10分で108円台から104円台まで円高になりました。
まさに一瞬の下落です。
他のクロス円の通貨ペアでも上記のようにフラッシュ・クラッシュが起こりました。
こういった動きはロスカットを巻き込みながらでないと起こらないので、多くの投資家が強制的にロスカットされ、資金を溶かしてしまったと思われます。
しかも、正月でゆっくりと遅くまで寝ている人も多かったと思うので、寝ている間に強制ロスカットされていて、起きてしばらくしてから自分のFX口座の資金の大部分が溶けていたことに気づいた人も少なくなかったと思います。
私もドル円のBUYポジションを保有していたので、含み損が瞬間的に37万円まで膨らんでしまいましたが、強制ロスカットは免れることができました。
強制ロスカットをされないためには、多くの金額を入金するか、レバレッジが大きい海外FX業者を使うかしかありません。
私のような資金弱者はXM(エックスエム)のようなレバレッジが大きい海外FX業者を最初は利用して、資金強者になるまで修行を積むのも1つの選択肢だと思います。
なぜなら、強制ロスカットされてしまったら、FXはそこでゲームオーバー(退場)だからです。
2019年は年始から大波乱な為替市場でしたが、2020年も同様にフラッシュ・クラッシュは起こるのでしょうか?
私個人的には、1年前の記憶があって多くの投資家が身構えているでしょうから、2020年はフラッシュ・クラッシュは起こらないと思っています。
ああいった動きは、多くの投資家が無防備な時に仕掛けられるものです。
皆が身構えていたら、仕掛けたとしても効果はたいして出ないでしょうから、仕掛ける意味がありません。
ただ、何が起こるか分からないのが投資活動なので、年末年始のFXのスケジュールを確認して、フラッシュ・クラッシュが起こりやすそうな日を念のため確認しておきたいと思います。
2019年〜2020年 年末年始のFXスケジュール
今日は2019年12月23日(月)ですが、明日(12月24日)から欧米の外国人投資家たちはクリスマス休暇に入ります。
東京為替見通し=クリスマス・イヴで動意に乏しい展開か<2019年12月24日(火)08時00>
本日の東京市場のドル円は、クリスマス・イヴで海外市場が休場か短縮取引となることで動意に乏しい展開が予想される。
本日は、ドイツ、ブラジル、ノルウェー、スウェーデンなどがクリスマス・イヴで休場、豪州、英国、フランスなどはクリスマスの前日で短縮取引、米国債券・株式・商品市場は短縮取引、為替市場は通常取引となることで、突発的なニュースがない限り、動意に乏しい展開が予想される。
そして、12月25日(水)のクリスマスは日本以外のほぼ全て国が休場となります。
クリスマスは日本では恋人と過ごす日という感じがありますが、欧米では家族で過ごす大切な日です。
おそらく、明日のクリスマスイブ(12月24日)から世界中の海外投資家がクリスマス休暇に入り、為替市場は年始の大発会(1/6)まで閑散とします。
投資家が減るので、流動性が下がり、スプレッド(手数料)が広がります。
為替レートはいつも以上に動かなくなりますが、流動性が下がるので、ちょっとした大きな動きがあればいつも以上に為替レートも大きく動きます。まさに、1年前のフラッシュ・クラッシュのように。
ただ、たいていの場合、小さなレンジ相場になるので、こういう時はいつもよりも大きなロットで逆張りエントリーして、数ピップスで抜くことで、確実に稼ぐことができるという見方もできます。
ちなみに、FX会社によってはクリスマスの12月25日はFXの取引自体が休業になるところもあります。
私が利用しているXM(エックスエム)は休みのようです。日本のFX会社は12月25日は15:00までのところが多いようです。
そして、年内最後のFX取引日は12月31日(火)になります。大晦日にもFXトレードをする人はいるのでしょうか?
ただ、こういった参加者が少ない日にフラッシュ・クラッシュが起こりやすくなりますので、ポジションは事前に外しておいた方がいいかもしれません。
そして、1日1日の元旦はFXは休みです。年間通して平日で唯一の休みなのではないでしょうか?
2020年のFX取引初日は1月2日(木)です。
株式市場と違って、為替市場に年末年始はありません。土日以外の唯一の休みは元旦だけで、2日から取引開始です。
ちなみに、昨年のフラッシュ・クラッシュは最初の木曜日に起きているので、2020年なら1月2日に当たります。
そして、1日3日(金)の夜0:00には米・ISM製造業の発表、深夜4:00にはFOMCが早くもあります。
というわけで、1日3日(金)の深夜から為替市場が大きく動き出しそうです。
ただ、去年のフラッシュ・クラッシュの経験から、12月30〜1月2日も油断はしない方が良さそうです。
ちなみに、日本の株式市場は大納会(その年の最終取引日)が12/30で大発会(その年の最初の取引日)が1/6で土日を含めて6日間の休場(正月休み)があります。(2019〜2020年の場合)
一方、米国の株式市場は大納会が12/31で大発会が1/2なので休みは元旦(1/1)のみです。(2019〜2020年の場合)
日本人はクリスマスは働いて正月に休むという習慣がありますが、欧米ではクリスマスに休んで正月は働くという国が多いです。
このような違いがあるので、欧米では市場が開いているのに、日本では市場が閉じている年末年始やGWは仕掛けられやすいのだと思います。
日本は土日以外の休日(祝日)が世界的に見ても多い国なので、FXをやっている人は祝日は気をつけた方がいいかもしれません。
FX業者ごとの年末年始(2019年末〜2020年新年)の取引スケジュール
FX業者によって年末年始のスケジュールに多少の違いがあるようなので、ざっくりまとめてみたいと思います。空欄は「通常通り」ということです。
日付 | XM | OANDA | DMM FX | 外為オンライン | 外為どっとコム | ヒロセ通商 |
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12/24(火) | 早い閉場 〜18:50 (日本時間25:50) |
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12/25(水) | 休業 | 休業 | ~15:00 | ~15:25 | ~15:00 | ~15:00 |
12/26(木) | 遅い開場 9:05〜 (日本時間16:05) |
7:10~ | ||||
12/27(金) | ||||||
12/30(月) | ||||||
12/31(火) | 早い閉場 〜18:50 (日本時間25:50) |
7:00~翌6:50 | ||||
2020/1/1(水) | 休業 | 休業 | 休業 | 休業 | 休業 | 休業 |
1/2(木) | 遅い開場 9:05〜 (日本時間16:05) |
8:00〜 | 7:10~ | |||
1/3(金) |
年末年始は冬時間となるので、7:00〜翌6:59が1日のトレード時間となりますが、上記のようにFX業者によって開始時間や終了時間に多少の違いがあるようです。
12月25日は業者によっては休業で、休業じゃない場合は15:00まで。
1日1日(元旦)は休みとなっています。