昨日(2017年10月6日)は2017年9月の米雇用統計が21:30に発表されました。
私は事前にBUYでエントリーしたのですが、エントリーポイントのちょっと上で入れた逆指値に引っかかってしまい、結局、見ているだけで終わってしまいました。。
非農業部門雇用者数は-3万3000人と非常に悪い数値でしたが、これは先日のハリケーンの影響で一時的と捉えられたようです。
一方、マーケットが注目していた平均時給が「前月比0.5%(予想0.3%・前回0.1%)、前年比2.9%(予想2.5%・前回2.5%)」と上昇したので、これが評価されたのか、雇用統計発表後にドル円は112円台後半から113.43円あたりまで上昇。
しかし、23時過ぎに北朝鮮が連休中にミサイル実験をするという報道が流れ、一気にドル円は下落し、最終的には112.597円まで下落しました。
雇用統計後に50pipsほど上昇し、北朝鮮ミサイル報道後に84pipsほど下落しています。
最近のマーケットは北朝鮮問題に関しては敏感に反応しない傾向がありましたが、日本も米国も来週月曜日は休日で3連休なので、ポジションを外した投資家も多かったのかもしれません。
2017年9月 米雇用統計
21:30 発表・9月 米国 非農業部門雇用者数 -33千人(予想:80千人・前回:156千人)・9月 米国 失業率 4.2%(予想:4.4%・前回:4.4%)・9月 米国 製造業雇用者数 -1千人(予想:8千人・前回:36千人)
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2017年10月6日
21:30 発表・9月 米国 平均時給(前月比) 0.5%(予想:0.3%・前回:0.1%)
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2017年10月6日
21:30 発表・9月 米国 平均時給(前年比) 2.9%(予想:2.5%・前回:2.5%)
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2017年10月6日
9月 米国 非農業部門雇用者数の前回値156千人⇒169千人、9月 米国 製造業雇用者数の前回値36千人⇒41千人に修正しました。
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2017年10月6日
9月 米国 平均時給(前月比)の前回値0.1%⇒0.2%、9月 米国 平均時給(前年比) の前回値2.5%⇒2.7%に修正しました。
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2017年10月6日
結果 | 予想 | 前回 | |
---|---|---|---|
雇用統計(非農業部門雇用者数) | -3.3万人 | 8.0万人 | 15.6万人 → 16.9万人 |
失業率 | 4.2% | 4.4% | 4.4% |
平均時給(前月比) | 0.5% | 0.3% | 0.1% → 0.2% |
平均時給(前年比) | 2.9% | 2.5% | 2.5% → 2.7% |
米労働省が6日発表した9月の雇用統計(速報値、季節調整済み)は、景気動向を敏感に映す非農業部門の雇用者数が前月比で3万3千人減った。米南部のハリケーン被害で飲食店や小売店が休業した影響が大きい。減少するのは2010年9月以来7年ぶりだ。
雇用者数の増減は8月(16万9千人増)からマイナスに陥り、市場予測(8万人増)を大きく下回った。全米の失業率は前月から0.2ポイント改善し、16年ぶり水準を更新した。先行きは災害復旧が雇用者数を押し上げる可能性もある。
雇用がマイナスになったのは2010年9月以来、7年ぶり。市場予想は9万人増だった。ハリケーン「ハービー」と「イルマ」によって失業者が出たほか、採用活動にも遅れが生じた。ハリケーンが第3・四半期の経済活動を抑制したことを示す最新の兆しだ。
失業率は0.2%ポイント低下の4.2%と、2001年2月以来の低水準まで改善した。ハービーとイルマの影響はなかったもようだ。
賃金は年間で2.9%増と、16年12月以来の大幅なプラスとなった。8月は2.7%増だった。
アナリストらによると、米連邦準備理事会(FRB)のインフレ目標である2%を達成するには賃金の年間の伸び率は少なくとも3.0%増となる必要がある。
NY外為(6日):ドルがほぼ変わらず、北朝鮮懸念で上げを失う – Bloomberg
9月雇用統計では平均時給が前月比0.5%増と、予想の0.3%増を上回り、失業率は16年ぶり低水準となる4.2%に低下した。これを受け、ドルは大きく上昇した。非農業部門雇用者数が前月比3万3000人減と、2010年以降で初のマイナスとなったことはハリケーンの影響とみなされ、過去のものと解釈された。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は8万人増だった。平均時給の増加を受け、12月の利上げ観測が強まった。
北朝鮮ミサイル報道
北朝鮮、今週末にも米西海岸射程のミサイル実験の可能性 報道 #fx
— 楽天FX (@rakuten_fx) 2017年10月6日
マーケットでは、北朝鮮は米国西海岸に到達可能なミサイルをテストする計画との噂が流れており、これに反応してリスク回避的な動きが出ているようです。
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2017年10月6日
(速報)ドル、軟調 北朝鮮絡みの報道を受け #fx
— 楽天FX (@rakuten_fx) 2017年10月6日
「週末に北朝鮮が長距離ミサイル試射の可能性」~ロシア議員が発言 (Bloomberg)
— SBIリクイディティ・マーケット (@SBILM) 2017年10月6日
これらの報道後に、ドル円は一気に下落していき、雇用統計後の上昇はなくなってしまいました。
「北朝鮮、新たな長距離ミサイル実験準備」ロシア議員:日本経済新聞
北朝鮮を2~6日に訪問したロシア下院外交委員会のアントン・モロゾフ議員(自民党)は6日、「北朝鮮が新たな長距離ミサイルの実験を準備している」と指摘した。平壌で会談した北朝鮮の「高官」はミサイルについて「米国西海岸に到達可能」と主張したという。ロシア通信が伝えた。
同議員は他の2人の議員とともに平壌を訪問した。「北朝鮮はかなり好戦的になっている」との印象を語り、「戦争回避のため、関係国の早急の対応が必要」と述べた。
衆院選で自民党が勝って、安倍政権が継続することが決まれば、米国が北朝鮮を攻撃するという声もあります。
年内に米国が北朝鮮に先制攻撃するということをマーケットが織り込み始めたら、初動としてはドル円は下落すると思われます。
ドル円の日足を見ると、20期間移動平均線は大きく上昇を描き、週足も上向き始めていますが、いつでもドル売り・円買いになりそうな雰囲気です。
FedWatch 利上げ予想
雇用統計を受けて、FedWatchの12月の利上げ予想が89.2%と上昇しています。
Fedは来年3回の利上げを見込んでいると言っていますが、2018年3月の利上げ予想は34.4%とこちらも上昇。
さらに、2018年6月の利上げ予想は15.1%です。
米国が利上げすると、日米金利差が拡大し、これがドル円上昇の要因になりますが、北朝鮮と米国の戦争の可能性が存在している中では、ドル円の上値は重い状態が続きそうな気がします。
114円台でBUYしている自分としては、有事が起こる前に、一旦115円くらいまで上昇して欲しいのですが・・・。